一太郎からワード!?

きっと未来の人が見たら「この時代はまだ人間が自動車を運転するという危険行為が許されていたのですね」と言うのでしょうけど、先日は「自分は未来から来たのだっけ?」と思うような記事がありました。

「文書作成、一太郎からワードに統一=効率化で働き方改革−農水省」という見出しの、今年の記事です。

私の周りで、一太郎といえば、最後まで残っていたのが学校現場で、そのことに驚いたのも10年以上前のことです。その学校現場でも、流石に今は用紙もB5ではなくA4が基本で、ワープロソフトもMS-Word(ワード)が定着していますし、民間では更にOpen Office(無料のOffice互換ソフト)、そして、いつでもどこでも無料で使えて共同作業も効率的に行えるクラウドベースのGoogleドキュメントなどが主流になっていますから、「一太郎からワード」というのは一昔前どころのことではありません。

流石にネットでは「2018年とは思えないニュース」「公文書の一太郎MS-Wordかって、確か90年代ころのテーマでは?」「Officeを導入することを普通“働き方改革”とは言わない」と突っ込まれていますが、既にワード(=ワープロソフト)の時代でもありません。

もちろん、一太郎は現存する日本語ワープロソフトであり、2018年版では、10年ぶりに改訂された最新の「広辞苑 第七版」を搭載し、伝統的なイワタ書体を標準装備し、AIによるディープラーニングなども組み込まれたもので、本でも作るつもりなら2万円から4万円超という価格も高くはないものです。

ただ「効率化で働き方改革」というのであれば、ワードですら時代遅れと言わざるを得ない代物です。

アメリカの自動車メーカーが来年にもハンドルもペダルもない自動車を出そうかという時に、日本の自動車メーカーは「自動ブレーキ」や「同一車線内の自動運転」を最新技術として広告しています。

あるいはテスラが5年前から市販している自動車が世界中の公道を自動運転で走り、その全てのデータをリアルタイムに収集している時に、日本では僅か700mの公道を時速15キロで走った「実証実験」がニュースになっています。

そして、こうした先進技術だけでなく信頼性も、この5年間で大きく後退していることも報じられている通りです。どうも、この国の技術の極端な衰退ぶりは、金融政策しか行っていない(=目先の自分の利益しか考えていない)今の政権の政策と決して無関係ではないように思えます。

■「あおり運転」一発免停も 警察庁、取り締まり強化指示

(朝日新聞デジタル - 01月16日 19:02)